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いをさせていただいております。
私自身このような経過がありまして、社協というよりはどちらかというとボランティアに近い立場がなのかなあと思いますし、授産施設の事務ということで一般の杜協マンが担当しない部分で施設の職員としての立場というものがありましたので、ボランティアという立場に深く入っていったかなと思います。本日の表題に「パートナー」という言葉がありますが、私自身はボランティアの皆さんはパートナーであり、私をこの場に立たせていただいたよき支援者と思っております。私の1回目の話を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
田中 ありがとうございました。千葉さんお願いします。
●ボランティアと行政との考え方の違い
千葉千代
小牛田町から来ました千葉千代と申します。私は小牛田町でボランティアグループ「かけはし」を創設して仲間80名と一緒に活動しているところです。先ほど知事から「良いボランティア・悪いボランティア」というお話がありましたけれど、私の場合はどっちかなあと1人悩んでおりました。知事はちゃらんぽらんな人がいいんだということでございましたが、私の場合はちゃらんぽらんプラスいい加減というのがついてるなあと思いました。
私たちのやっているグループ「かけはし」は最初12人で始めたのですが、今80名の仲間でやっています。私たちのグループは自発的にできたグループと言っていいのではないかと思います。私がボランティア活動をするきっかけになったのは、子どもを亡くしましてちょっとボーっとしていた時に、「いのちの電話」の相談員の養成講座のことを聞き、そこに行って私に何かできることがあればやってみたいなと思ったことでした。
今現在の活動状況ですが、私たちのグループは年齢層として30代〜70代の人たちでやっておりますが、活動内容は子どもからお年寄りまでを対象にいろいろな活動をしております。ちなみに昨年度(95年)の活動ですが、延べ日数で352日、延べ活動人員は1292人というデータが出ております。
それから、ボランティアの立場から見た自治体の対応というところでお話しさせていただきますけれど、私は福祉に対して行政の場合は発想が上からおりてきているのだなあということを感じているわけです。その考え方というのは、まず正しいか、正しくないかというところから出ているということを活動のなかで感じております。私たちボランティアは、まず感じる心、それは五感から感じることです。常に現場のなかにいることが多いものですから、必要とする福祉がすぐに見えてくるわけです。そして、こういうふうに対応すればいいのになあということを感じることがたくさんあります。私が行政とボランティアの大きな違いは何かなあと考えた場合、やはり感覚の違いであり、発想の違いではないかなあということを感じております。今日は「自治体とボランティアとのパートナーシップ」というテーマなので、そのへんまたいろいろなお話をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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